アイデアの正体

バンド活動をしているとアイデアを求められる機会ってのはすごく多い。

ある意味自営業でもあるバンドだからこそ、その活動方針から楽曲制作に関するまで、自分たちでアイデアを出して運営をして行かなくてはいけないからだ。

そういったアイデアを作ること、創造性を発揮することが苦手だよって人は結構多いんじゃないでしょうか?僕自身その一人でした。

そこで今日は皆さんのアイデア作成のためのヒントになりうる話をさせていただこう!

僕のやってるアイデアの作り方を紹介します。

 

そもそもアイデアとはなんなのか?というプラトンイデア論的な話はここでは置いておいて、アイデアを生み出すものはその人の才能とか遺伝によるものだとかではなく、原理と方法を知っていれば誰でも作り出せるものだということを理解していただきたい。

まずはその原理から重要な点をひとつ。それは、「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせである」という事実です。

例えばスマートフォンの先駆けである初代iPhoneも、iPodと携帯電話を同時にポッケに入れなくて済むために開発されたものであったり、ドラえもんひみつ道具なんかを思い浮かべるとわかりやすいと思うのだが、様々な日常的な要素に、大きくなったり小さくなったり、頭につけると空を飛べたり、食べるだけで言葉がわかるようになったり、といった子供ながらの夢を付加価値としてつけたものが多いんじゃないだろうか。

つまり、自分たちが知っているものの新しい組み合わせがアイデアの正体なのである。

 

もうひとつ、アイデア作成において重要なのは、ものごとのつながりや関係性に注目することである。例えば音楽と料理とか、テレビゲームと政治とか、心理学とシェークスピアの悲劇とか、一見全く関係のなさそうなところから類似性を見つけ出したり、その間の関係性がないかを模索することが重要である。ちょっと難しいかな。。

個人的にわかりやすい例で言えば、ハガレンの有名なセリフ「一は全、全は一」というのがあるのですが、まさにこの感覚だと思います。逆にわからないかな。。笑

もう少し実践的にすると、もしあなたがアイデアの枯渇に悩んでいるようであれば、自分の知らない世界を覗いてみましょうということである。

例えばいろんな本を読んでみるのもいいし、普段行かないようなとこを散歩してみるのでもいい、あるいは動画で世界中のことを知るのでもいいと思います。

そしてこれらを音楽だったりの、自分のいる業界につながる部分はないかと模索します。

するとアイデアの種がいくつか見つかってくるようになるのです。

僕が、バンドマンならまず読まないだろうと言われそうな本を読んだりするのもアイデアのためである部分があったりもします。普通のバンドマンは心理学書やビジネス書、ベストセラー小説の書き方なんて読まないですもんね!笑

単純にスキだからっていうのも大きいですが、そのおかげもあって今はブログのテーマに困ることはないです!笑

バンドマンって普段はいろんなところで働いている人も多いので、それぞれの職場で感じたことをバンド活動に活かすのもいいんじゃないでしょうか?

大事なのは全ての物事は繋がっているという感覚を持つことです!

 

以上二つをまとめると、アイデア作成のためには幅広い知識を収集し、それらの新しい組み合わせを考えましょうってことになりますね!

今はStay Homeなのであまり出歩くことはできませんが、観たことのない映画とか、自分が全く興味ないジャンルの音楽を聴いたりとかしてみると良いのではないでしょうか?

 

ここからはだいぶ実践向きな内容ですが、アイデア作成の力をさらに上げたいという方にはおすすめの方法です。

これはかつてスティーブ・ジョブズなんかもそうだったらしいのですが、彼はアイデアを作るときは決まった時間・場所で行っていたという噂があります。

これはもしかしたら曲を作ったりする人の方が理解できるかもですがアイデアを作るとき、アイデアが生まれやすい場所というのは人それぞれ存在するはずです。

一応科学的にはセパレートした個室(一蘭スタイル的な)よりも、広く開放的で天井も高い場所の方が人のクリエイティビティは上がったという実験結果もありますが、大事なのはそれぞれ自分のクリエイティビティが上がった空間、時間を覚えておくことです。

これは僕もブログを利用して測っている最中ですが、アイデアがより多く思いついた場所・時間帯を調べそれを数値化するようにしています。

もし曲作りでやるなら思いついた歌詞の数やメロディの数で測ってみるといいのではないでしょうか?

クロノタイプっていうのもこれを測る上で使えると思うので今度紹介しますね。ちなみに僕はクマ型です。

 

あともう一つは人の思考タイプに関してです。

人には2つの思考タイプモードがあります。一つは収束思考、もう一方は拡散思考と呼ばれるものです。

ざっくり説明すると、めっちゃ集中して一つのことをこなしているときは収束思考。

自分の知っている様々なものに想いを巡らせている時が拡散思考と言われている状態ですね。

そしてアイデアの種をたくさん生み出したいときは、拡散思考であることが望ましいです。とは言っても、思考パターンというのは人の意思で自由に切り替えができるほど柔軟性はありません。ですが人の行動で、ある程度コントロールすることは可能だと思います。

拡散思考になりたいとき、僕がお勧めするのは風呂です!

水の流れる音や、シャワーが体に当たる音や感覚、お湯の暖かさなど身体が感覚的になっているタイミングで人は拡散思考になりやすいです。

風呂場ではあれやこれやと色々考えてしまったり、っていう経験ないでしょうか?

あるいはライブハウスなんかも僕はお勧めなんですが、人のライブ見ている時って良いアイデア思いつくことがちょくちょくあったりするんですよね〜。

身体で感じる大きな音と、色とりどりの照明と、バンドマンのステージングとで感覚的になっているんでしょうかね。不思議です。笑

人によっては飛行機の中とかバス・電車の中とかで拡散思考になる方もいらっしゃるようですが、今は難しいですよねぇ。。

こうして拡散思考で得たアイデアの種を、今度は収束思考でまとめていき育てることでアイデアの花が咲くわけです。

 

皆さんのアイデアがたくさん生まれ、バンド界がますます盛り上がると良いよなあ。

てな感じで!ではではー。